組み込みはロマンだ!安藤ロイドという男。

KAMING代表の神崎です。
社員と語りたい。私はいつもそう思っています。どんな人にも夢や希望、悩みなど人生を彩る様々な想いがあります。システム業界で働きたいと考えている方々へ、KAMINGの社員の人となりをご紹介するとともに、システム業界で働く人の生の声を届けれらればと思います。
今回は組み込み系エンジニアの安藤さんです。

本当は音楽がやりたかった。

私は22年目のシステムエンジニアです。比較的大きな企業に就職したところから始まり、上流下流と呼ばれるプログラムから要件定義など、幅広く担当してきました。システム開発では一般的にアプリ、ミドル、ドライバなどそれぞれに担当が分かれることが多いですが、私のエンジニアとしての強みは、どの部分もこなせることです。
得意なジャンルは組み込み系です。組み込み系というのは文字通り、何かに組み込むソフトウェアです。一番多いのがマイコン。例えば、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、プリンター。おそらく目に見える家電で、パソコン以外はすべて組み込み系だと思います。学生時代にファミコン(アセンブラ)とスーパーファミコン(C言語)の授業が面白かったことを覚えています。
実は私、システムエンジニアになりたかったわけではありません。音楽がやりたくて専門学校に入り、デスクトップミュージックを学んで、音楽関連の会社に内定をいただきましたが、条件が合わなくて路線変更、プログラムはちょこっと分かるレベルでしたがシステム業界へ進むことにしました。

枕元にUPSを置く。

現在は組み込み系の業務を担当しています。車載基板にCPUを組み込む案件です。ECUと呼ばれるエンジンコントロールユニットでしたり、カーナビ、ドア、気圧調整などを総合的にまとめる基盤の部分です。車をトータルで電子制御する部分ですね。
週1日出社、4日がテレワーク。今のところは設計段階でパソコン上で作業可能なのでそうなっています。
朝は決まって6時起床。9時までに覚悟を決めます。トップスピードで仕事に集中できるように準備です。私は立ち上がりが遅い方なので、覚悟の時間をしっかり取ります。目覚まし時計は4個。UPSも設置しているので停電時対応も万端です(笑)
朝食は1時間前に職場最寄り駅の喫茶店でモーニングを食べます。ランチは少し豪華なものを食べてみたりもします。終業は17時半から18時。家に帰って夕飯をとって、ゲーム、YOUTUBE、24時には就寝です。たまに友人とダーツやビリヤードを楽しんだりします。

PC9821から始まりました。

初めてのパソコン購入は20歳のとき。PC9821。Windows3.1がようやく乗ったくらいの時期ですね。18歳からの専門学校でパソコンには触れていましたが、お金が無くてパソコンが買えませんでした。学校の斡旋で安くしてもらって、ようやく買ったような感じです。テレ放題で夜中にインターネット。懐かしいです。
システムについては、目的意識を持って学ぶことが重要だと考えています。余談ですが、システムの勉強でほんともうめっちゃ苦労したお話をすると、ポインタと呼ばれるC言語のアドレスを使う構文があるんですね。例えば、Aという文字を入れておく変数がある。ではその変数ってどこにあるの?というのをプログラム上のアドレス、場所ですね。そこに置いておくものがあるんですけど、扱うプログラムが分からなくて、何を言ってるんだろうって思うぐらいずっと分からなかった。ああでもないこうでもないとこねくり回して、ようやくそういうものかと理解しました。
システム関連の本は読まないです。本を読むと分かった気になっちゃうんですよね。できると思って、いざ組もうとしたら手が動かない。これが本を読んで私が学んだことですね(笑) 勉強は手を動かして物を作らないと進まないと思います。
現場で分からないことが出てきたら勉強のチャンス。分からなかったら絶対克服し、やってやるという気持ちが大事だと思います。

そんな時代もあったねと。

昔のシステム開発の現場は常に追い詰めらるような環境でした。ハラスメントは、すべて経験したと思います。パワハラ、モラハラ・・・、セクハラはありませんが。当時は22時ぐらいまで働くと、ようやく定時かなっていうぐらいのイメージ。本当の定時で帰るのは早退と一緒という雰囲気でした。業界全体に悪しき慣習があったと思います。私は神戸の元町中華街でフルコース食べることだけを目標に生きていました(笑)
現在のシステム業界はとても良い環境になりました。強いて気になる点を言えば、担当の細分化。テストだけ、コーディングだけ。そうなると担当同士の不可侵エリアが出来て、情報の抜けのようなものができる。担当以外のことは知らない。そこで問題が発生します。専門性を高める意味では良いのですが、システム全体を見て進めるということが難しくなるのではと感じています。システムのモジュール化は良いけれど、技能や能力の専門化はちょっと危機感を感じます。ですので、経験の浅いエンジニアさんには、専門分野だけでなく色々なことを学ぶことをおススメしています。

会社とつながりたい。

会社と何かしたいと考えていました。システムエンジニアは会社に所属しなくても出来ると思います。正直、会社とのつながりをあきらめていた部分がありました。KAMINGを選んだ理由は、つながれると感じたからです。神崎さんにのお話を伺ったり、ホームページを拝見したり、今回の対談のお話もそうですが、KAMINGは社員と会社がつながれる企業なのだなと感じています。
それと、KAMINGの案件選択制度。とてもありがたい制度だと思います。今回の現場もいくつかの候補を挙げていただき、選択させていただきました。ただ、経験が浅い方には難しいのかなと感じることも。無難なところを選びがちにならないかなと。若干無理をしても成長に繋がる案件を選ぶことも必要なのかなと思います。

ロマンそれはロボ

エンジニアとしての夢は生涯現役。特定の業務やシステムに寄らず常に学び続けたいです。その先にあると思うのですが、ロボット開発。ロボットは組み込みシステムとして一番分かりやすい。ロボットが作れたらきっと組み込み系のものは大抵出来ると考えています。それでいて楽しい。ロボットにはロマンがあります。私も実際ロボットを作っています。2足歩行のロボットです。10歩ぐらい歩いたら倒れてしまいますが、それが100日後にはバク転できてるかもしれないという期待が学びに繋がっていると思います。部品を変えて壊して。トライ&エラーの経験を仕事でも活かしていきたいです。ロマンをお金に変えるには、お客様から仕事をいただくだけでなくて、こちらから提案することが重要。今後ともエンジニアとして切磋琢磨していきたいと考えております。

神崎の編集後記

安藤さんありがとうございます。
初めてお会いした時に一緒にお話しした「組み込みやろうぜ!」「組み込みはロマンだ!」というフレーズ。実は昔販売していたバンドマン向けの音楽雑誌から閃いたものですが、誰にでも言える言葉ではありません。まさにロマンにトキメキました。
案件選択制についてはまだ完璧ではないと考えています。新しい挑戦はしてはみたいけれど、大丈夫だろうかという不安は誰しもあります。そういう時にやっぱり社内に聞ける人がいるという安心は重要ですね。経験者と同じ現場で安心して学べるような仕組みや案件獲得、選択をしていただけるようこれからもKAMINGは励みます。



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